福ちゅく2nd

瀬上チュックボールクラブの活動記録(非公式)・イベント・技術指南・過去語りなどなど、チュックボールに関する話題を好きなように書いていくブログです。

ヨーヨー界隈に学ぶ普及への鍵とは

久しぶりにテーマ記事。

 

今の30代ぐらいには、小・中学生ぐらいの時にハイパーヨーヨーに熱中したボーイズもかなりの数いるんじゃないかな?

俺も小学生のころ、一時期夢中でやってた時期がありました。懐かしい。

 

最近ちょっとしたキッカケがあり、ヨーヨーに触る機会があったんだけど、近代ヨーヨーって凄いのね。進化に感動した。

そこから興味をもち始めて、動画とか時間が決まっているものがとにかく苦手な俺が「中村名人やっぱすげー!!」とか言いながらついに動画を見始めるレベルになったんだけど、そこで見つけたヨーヨーの歴史解説の動画がとにかく面白かった。40分っていう、普段の俺なら即ブラウザ閉じるレベルの長さでもあっという間に感じるほど。

 

 

ブームが去ってからもヨーヨー界隈は存続し、現在も発展を続けています。

そのままだと終わりを待つだけのコンテンツを、競技者(愛好者)が自分たちの力で、数多の困難を乗り越えて発展させて世界に認められるまでに成長させたっていうから驚きだよね。そして、その軌跡からは今まさに存続の危機になっているチュックボール界隈が学ぶべきことが沢山あるんじゃないかなーって思った。ヨーヨー界の偉大な先人たちに学んでチュックボールを盛り上げていきたいなって話です。

 

出来れば↑に貼ったリンク、動画を見なくても概要だけは目を通してみて欲しい。

動画の内容は、ヨーヨー全く知らなかったり興味ない人でも全然大丈夫。話が面白いから社会科の講義を聞く感じで楽しめると思う。てゆーかトリックとか全く出てこないしね。普通の歴史の授業w

 

 

チュックに共通する所だけをざっくり触っていくと

 

内容は以下のページより抜粋

https://yoyorewind.com/jp/utyj

 

【競技会】

日本の競技会シーンというのは、プレイヤーとしても、競技の運営団体としても世界トップクラスで、世界をリードする存在。

しかし、最初から日本は世界をリードする存在だったわけではない。

様々なことを経て、小さな集まりが、大きな力に変わった。

 

 

【UTYJ01 4つの信念】

※補足

UTYJとはヨーヨー愛好家達の公式ではないお手製の競技会

今後も継続することを見越して最初から「01」とナンバリングされていた

 

1.自分たちで主催をすること。
→「ヨーヨーに関わる人」達の手で主催をしていくこと。

2.明確なルールを決めて、自分たちでジャッジし、詳細な結果・得点を発表すること
→これまでの大会の多くはルールや結果すら詳細が公開されないこともあった。

3. よりよいルールを考え、世界大会へフィードバックすること。
→大会として、ルールとしての結果を出す。

4. ブームやプロモーションが終わっても続けていけるようにすること。
→すでにブームが終わることを見越して、その先を見ている。第一回の時点でUTYJ「01」

 

 

この状況がまさにチュックボール界が直面している問題に近いんじゃないかなと。

(道具の入手難易度とか、そもそもの競技の認知度にはかなりの違いはあるけどね)

明確なルールが決まってないってのもチュックボールの大会と非常に似てるw

 

 

ここでチュックボール界の話に移るけど、

「公式に頼らず愛好家達で盛り上げていって世界に認められるまでになった」

っていうプロセスは積極的に見習うべきだと思うんだよね。

 

現状、公式である日本チュックボール協会は実質機能してないし、新しい大会どころか既存の大会の運営や管理すら危ない状況。

こうなったら自分たちで大会や交流会を積極的に企画したりすべきなんだろうな、と。

 

既に東京では井野さんを中心にこういった動きをいち早く取り入れてる。成果を発揮する前にコロナ禍で大会中止なったりしたのが痛かったけど。でも方針などに手応えを感じることは出来たんじゃないかな。

 

道具が無いから普及できないって嘆いてばかりいないで、ニュースポーツに興味のある総合スポーツクラブ(愛好会みたいなものがベストかな?)とかに積極的に声をかけてみるとか、こっちからアクションを起こさないと本当にコンテンツ自体終わりそう。

 

テレビの取材とかを受けることもあるけど、結局普及に繋がっているとは言い難い現状。コロナ禍もあって逆風ではあるけれど、それをチャンスに転換するのならば一番手軽で早いのはYouTubeとかを始めとした配信系を行って、まずは気軽に競技に触れてもらうことが良いんじゃないかな。

そして興味を持ってもらった時に実際に体験しやすい環境を作っておくことが必要。

 

既存の大会についても、とりあえず日本選手権はそのままで良いとして、特にジャパンカップは改善の余地ありありだと思う。競技思考の人も満足させつつ、交流や意見交換などチュックボール界の未来を見据えた集まりにすべき。むしろ、ジャパンカップこそが鍵なのかもしれない。

 

地方開催の大会についても、何か特色のあるものだったり、新規が参加や見学のし易いものだといいね。その辺のアイディアはすぐには浮かばないけど。

 

いずれにせよ、既存の大会やイベントの、「試合重視や試合だけを目的にした考え方」は大きく転換していくべきなんだろう。

今までは大会といったらそれこそ何も考えずにただ参加するだけで良かったけど、これからは自分たちで作っていくという意識を一人一人が持って改革に取り組まないと、10年も経たずに競技自体が無くなってしまう可能性だって十分にある。

 

せっかく日本のレベルは現状でもそれなりに高いし、先を見据えた代表づくりが出来ればそれこそ5年ぐらいで世界の強豪相手に戦えるレベルになることだって夢じゃないんだから、このまま終わらせちゃうのは勿体ないと思うんだよね。

 

割とガチ目にここ3年ぐらいが競技存続の正念場だと思うので、関係各位みんなで協力して、なんとかこの苦境を乗り越えたいですね。