福ちゅく2nd

瀬上チュックボールクラブの活動記録(非公式)・イベント・技術指南・過去語りなどなど、チュックボールに関する話題を好きなように書いていくブログです。

EATC2019を終えて

個人的な感想を・・・

 

今回の目標は「3位狙い」(世界選手権の出場権が3位までだから)

 

方針としては、台湾戦は別格だから最初から捨てる。韓国(とモンゴル)は地力は日本が上だと予想し、反則の境界線を確認したり、控え全員を試合に出すなどしつつ、マカオ戦と香港戦を全力で勝ちに行くつもりだったんだけど・・・やはり強豪国であるマカオ・香港は強かった。

 

1日目の最終戦の台湾戦で、当初1クォーター目だけ全力で当たって、後は控えに経験積ませつつ主要メンバーを温存するつもりだったんだけど、主要メンバーが「最後まで(点差を)追いかけたい」っていうから、方針を変えて交代しなかった事にはちょっと後悔してる。でも、温存したからって翌日の香港戦の結果が変わりはしなかっただろうし、「世界最高峰の相手と戦えた経験値」ってのはプライスレスだから、逆にこれで良かったのかなとも思う。

 

俺の采配面では、大きな失策はなかったと思うけど、逆に良策もなかった。

毒にも薬にもならないというか、居ても居なくても何も変わらなかったっていうのは個人的に大変悔いが残る。

 

ただ、言い訳をさせてもらえれば、メンバー選考と事前準備から関わらせて貰えれば、もう少し貢献出来たんじゃないかと思うんだ。

せめて1日でもいいから強化合宿などで色んなフォーメーションが試せてれば、出せるカードは増えてたはずだし、チームとしての連携も違ってくる。

あと、代表メンバーの中でシューターが圧倒的に足りなかった。例えるなら、将棋で格上の相手に桂馬と香車落ちで勝負しろって言われてる様なもので、正直、そもそも采配のふるいようがなかった。

 

2年前の前大会でも感じたけど、やはり上に行くためには練習方法や連携を根本から見直す必要があると思い知らされた。特にスカイプレーに関してはもっとスピードと精度を上げないと、相手国を想定した守備練習すら出来ない。(代替の方法で練習すること自体は可能だし、そうしていくと思うけどね

 

国内開催ということで、沢山の日本のプレイヤーが世界のレベルを知ることが出来たのは非常にいい事だと思うし、大規模な大会だから各種メディアにも取り上げられて、競技の認知度が上がってプレイヤー人口が増加してくれると嬉しいな。

 

 

最後に、今回はコーチとして参加したけど、実質俺が采配をふるうことに対して、多少の反発はあるかなって覚悟してたんだけど、代表メンバーには快く受け入れて貰えて本当に良かった。

また、何人かの方から「選手として出ればよかったのに」とか、「(俺が)居れば違った試合展開もあったかも」といった、光栄な言葉を貰って凄く嬉しかった。

正直、やっぱり試合を見てると、プレイヤーとして出たいと何度も思ったし、普段はライバルチームの頼もしい仲間たちと、もう一度同じチームで試合をしたかった。でも、自分でも今の状態では、連中と肩を並べるには役不足だってことは分かってる。

実はこの大会を最後に引退しようと思ってた。瀬上も完全に俺の手を離れたから、下手に残ってても後進の成長の妨げになるのは分かってるんだけど、燻ってる想いもあるんだよな。しばらくは何もないし、身の振り方はゆっくり考えようと思う。

 

各方面に尽力してくださった井野さん。協会の方々。準備・運営・進行を手伝ってくれたスタッフの皆様。選手団のみんな。海外から参加してくれた中華台北・韓国・モンゴル・マカオ・香港の皆様。そして東アジアチュックボール選手権大会に関わった全ての人たちに、心からの感謝を。