ちょっと真面目な話です。
「日本国内で、国際基準のルールをどこまで遵守するか」という大きな問題を考えてみる。また、ここでのルールとは主に「着地とオーバーラインの判定」の事を指して言います。当たり前ですが、基本的なルールはどこでも変わらないので。
さて、シュートにおける着地とオーバーラインの判定は、日本ルールと国際ルールではかなり違います。日本ルールはかなり甘くなっており、逆に国際ルールだと(やりすぎなぐらい)厳しいのです。
これまでに本ブログの中でも「国際ルールは厳しい」と、度々話題に挙げていました。
さて、そこで本題です。シュートの反則について、国内基準と国際基準どちらに合わせるべきなのでしょうか?
たぶん、普通の人がこれを聞いたら、「ルールの国際基準があるなら、最初からそれに合わせるのが普通」「最終的に日本代表を目指すなら、普段から国際基準でやるべき」って感想になると思います。
でも、ちょっと待ってほしい。
日本選手権の試合すら、国際基準のルールを適用したら、かなりの数のシュートは反則になってしまうんだよね。持っているシュートが全部反則をとられて、途方に暮れる選手だって出てくると思う。冗談でもなく本当にあり得るから笑えない。
そもそも、「国際基準をクリアするシュート」ってのは、かなりの高等技術になります。シュートの基本を習得し、ある程度競技に慣れてから初めて挑戦するようなものであり、国際ルールを安易に適用することは「チュックボールは敷居が高い」スポーツになってしまう事に他ならない。
ベンチャースポーツにとって、敷居が高くなることはデメリットでしかない。
そしてそんな細かいことを言ってたら、そもそも競技自体を楽しむ事が出来なくなってしまう恐れがある。それじゃあ本末転倒だよね。
だから私は、「競技レベルごとにルールは臨機応変に変える」のが正解だと思うので、初心者~中級者レベルで国際ルールを適用することは絶対に反対だし、国内の大会においても「必ずしも適用しなくても良い」と考えてる。
勿論、早い段階から国際ルールを意識したシュートを練習することはいいことだし、出来ることなら選手全員、最終的に国際大会を目指すって意識を持って欲しいけど。
でもそれは万人が出来るわけでもないし、自分のレベルに応じて取り組んでいけばOKじゃないかな。まずは競技を楽しむことが第一だから、そこまで重視しなくていいし重視すべきでもない。
流石に瀬上の古参は全員国際基準で練習すべきだけどな!
また、今後問題になってくるのは、「国内の大会ではどこまで適用すべきか?」って事だろう。
前述の通り、国際基準を適用すると反則が多くなり、試合自体がつまらないものになってしまう危惧もあるので、協会を中心に慎重に協議して欲しいと切に願います。