大会前最後の練習日。
用具の都合で開始がいつもより少し遅くなったけど、いつも俺が行く時間帯だったからむしろ丁度良かったw
練習はいつも通り。
大会参加者を優先にしてメニューを組むとか、何か特別な強化練習をするのかなと思ってたけど、良くも悪くも「いつも通り」の練習だった。
どっちが正解かは分からないけど、大会に向けてメンバーの気持ちを高めるうえでも、多少の「特別感」はあっても良かったんじゃないかなーとは思う。
チュックボールはミスをすると直接失点になることもあるから、とにかくミスを少なくする事が勝利への絶対条件。どんなに凄いシュートがあっても、三回に一回でも失敗するようじゃ試合で有用とは言えないんだよね。
だから大会前の練習は、まず攻撃だと「挑戦する時期」ではなく、「安定させる時期」に使うのが良いと思う。パスにせよシュートにせよ、自分の持っている武器を増やすのではなく、自分が出来る事の成功率を1%でも上げるような練習をするべき。
守備だと自分の対応力・想像力の上を行く攻撃に慣れる事。普段よりもっと早いパス回しや強いシュートに対応しなければいけなくなるから、取れるシュートを対応するより、取れないようなシュートに対してどう対応していくか考える時間に充てたいと思う。守備は攻撃とは逆で、安定より挑戦をしていくべき。上位チームのスカイプレーではじっくり腰を落として構えてるような暇もなくなるから、一人で広範囲を守るとか、崩れた態勢でいかにボールに食らいつくかっていうギリギリの練習をして欲しい。
(勿論怪我はNGだから十分気をつけることは前提で)
普段はどうしても、誰でも無理なく出来る範囲にレベルを合わせた練習が中心になるのは当然だと思うけど、大会前ぐらいはそういう特別な練習をしても良いんじゃないかな。
べつに学生の部活みたいに厳格にやる必要はないし、気軽さやユルさも含めてチュックボールの魅力や楽しさだとは思うけど、適度な緊張感というか、もう少しメリハリというか、練習の意図を事前に話したりとか、たまには反省会をするとか、そういう要素はもっとあってもよさそう。
例えば俺が監督するなら、シュート練は個人に任せる時間と、シュートコースを指定したり、限定した状況から如何にしてシュートに繋げるかを各自考えて貰う時間を明確に分けて練習して貰うかな。時間に余裕があればスカイプレーの練習もしたい。
チュックは想像力と閃きのスポーツだから、「視野を広げる」要素はなるべく盛り込みたいと思うの。特にシュートの可能性はかなり広くて、助走、跳び方、腕の振り、当てる角度のどれか一つが変わっても結果が変わるから、面白いし極め甲斐がある。でも、ある程度やってると「自分のシュートはこうなんだ」って考え方が固定されてきちゃうから、失敗しても良い練習でもっと新しい事に挑戦して欲しいと思う。考えすぎて本来のシュートにまで悪影響が出る様なら本末転倒だから、そこは気をつけないといけないけどね。
守備も、反復して捕球に慣れる練習と、閃きや対応力を鍛える練習は全く別物だから、分けてするべきだと思うんだよね。前者は、公文式の様に簡単な計算を数多く繰り返して公式とかを定着させるようなイメージ。後者は、発展問題で、知ってる知識を総動員して、自分で解法を探し出すようなイメージで。実際の練習だと、守備位置を固定してひたすら手の届くボールを捕球していくのが前者。スカイプレーの様な目まぐるしく動く状況に対して動きながら最適解を判断するのが後者。どっちも疎かには出来ないと思うの。
攻守はカードの裏表の様に対応してるから、それぞれバランスよく出来ると思う。経験の浅いメンバーにも、最初は出来なくてもいいからゴールがどこにあるかは見ておいて欲しい。登山だって、登る山の高さが分からないと、そもそも準備も出来ないでしょう。
たとえ話や湾曲した表現が多くなってかえってわかりにくくなったかもしれないけど、要約するともう少し練習を工夫してみたほうがいいかなって話でした。
いつまでもコロナを言い訳にするのもカッコ悪いしね。
まずは今週末のジャパンカップで、参加者が他のチームから良い刺激をもらって、モチベーションが上がってくれるといいなぁと思ってる。