チュックボールの試合は、チームの人数によって、ネットを2つ使用するオールコートと、ネットを1つ使用するハーフコートの試合の2種類に分けられる。
【主要大会の分布】
1、日本選手権 → 7人制 オールコート
2、ジャパンカップ → 7人制(昔は9人制) オールコート
3、豊山大会 → 5人制 ハーフコート
4、福島大会 → 4人制 ハーフコート
5、立川大会 → 7人制 オールコート
6、東アジア選手権 → 7人制 オールコート
注)4,5の大会は現在やってません
豊山大会は正式名称が「豊山町民大会」かも。間違ってたらすみません。
日本選手権や国際大会といった大きな大会は基本オールコートで行われます。
【オールコートとハーフコートの比較】
前述の通り、オールコートはチュックボールの試合の基本的なスタンスであり、個人の技能のみならず、チュックならではの高い戦略性やチームとしての完成度といった全ての要素を競って勝利を目指していくものです。チュックボールの魅力を余すところなく楽しめますが、マイナー競技で7人のチームを作ることはなかなか大変です。また、広いコートや十分なネットの数が無いと練習もままならないことがあります。
それに対し、ハーフコートは人数的な制限が緩く、戦略性などもオールコートほど複雑でない代わりに、個人の技術を競う場としてはハーフコートでの試合を凌駕し、自身がボールに触れる回数もオールコートより格段に多い。よって、練習などでは十分な人数や設備があっても、技術向上を目的としてハーフコートの試合を選択することもよくあることです。また、あまり競技に慣れてない内はハーフコートの試合の方が流れが分かりやすく、参加しやすいといったメリットもあります。
実際、レクリエーションでは基本的にはハーフコートの試合しかしません。
大会の規模などにもよりますが、オールコートよりハーフコートの方が敷居が低いので、小規模な大会であればハーフコートをおすすめします。
【オールコートの魅力】
これまでの話で、ハーフコートの方がメリット多そうだから、とりあえずハーフコートやっとけば間違いないと思った方もいるかもしれません。正解です。ハーフコートは一番無難です。
じゃあオールコートの魅力ってなんだって言われると、その真価は競技に慣れてきた人ほど分かります。
ぶっちゃけ、ハーフコートで出来てオールコートで出来ない事は無いんです。
出来ることが増え、考えることも増える。
より高い戦略性のある試合が楽しめるんです。
何より、チュックボールの特色である「自分の陣地が無く、2つのネットどちらに攻撃しても良い」という自由度の高い試合が出来ます。
ハーフコートは低難度、オールコートは高難度ってイメージですかね。
慣れてきたら、オールコートの方が絶対楽しい。それは必ずしも技術が伴わなくてもOKで、逆に戦略だけでハーフコートより活躍する選手もいます。
絶対にどっち!ってことはないし、オールコートでもハーフコートでもケースバイケースでその都度一番楽しめる選択をすべきだとは思いますが、せっかくチュックボールをやるのなら、是非一度はオールコートでの試合を体験して欲しいと思います。
思ったより長くなってしまったので、オールコートならではの戦略とかはまた機会があれば(^u^)